幽霊船/tricot
幽霊船は帆を立てて
毎晩宝の山を
あたしに見せてくれた
いつからか見えなく
なったよ
大衆から限りなく遠い
ベットの海に沈む体から脱したいけど
別に勝たなくても誰にも負けてないのに
わからなくなるよね
消えたい夜に汽笛は鳴らなかった
冷たい朝を待つだけ
平穏な生活は取り沙汰され
窮屈な配慮に支配される
誰にも見えないところだけが
綺麗に腐ってくよ
迎えにきてよ
あの子は最新型の嫌味で誰かを蹴落とす道具を10万そこらで契約したのです
あいつは最新型の愛を分裂させて誰かを悲しませるため月々の金を払う
消えたい夜に汽笛は鳴らなかった
朝を待つだけ
冷え切った肌にまだ残ってる
憂鬱な体温に支配される
誰にも言えないことだけが
あたしを保ってるよ
幽霊船は帆を立てて
毎晩宝の山を
あたしに見せてくれた
いつからか見えなく
なったよ
この銀河で一番静かな時間さ
キッチンからは
あなたが居なくなった音が聞こえている
おやすみ/tricot
いつだって列車は ちょっとも待ってはくれない
大人になりたい私も まだ少女でいたい私も
構いはしない
時刻表には記載されない 月への列車が来ると聞いて
いつものエナメル 肩から離しはしなかったの
時が過ぎ 和らいで
洗いざらい 話せたって
幻の駅には取り残されている
魔法があるのよ 明日からは
いつもとは違う 景色が見れるから
今日はもう おやすみ
秘密基地に託した パスワードを掘り当てて
感覚さえ取り戻せたら 可能性は薄れたりなんかしない
あの月へ行ける
幻の駅には残されている
魔法があるのよ 貴方だけに
こんな時間に起きてちゃ ほらまた泣くでしょう?
今日はもう おやすみ
いつだって列車はちょっとも
待ってはくれなかったけど
また明日 おやすみ
歓びの種/YUKI
逆さまに見てた 冷たい空
泣いて赤くなる 街を 見下ろした
風に流されて 体ゆだね
笑いとばす 意外にタフ 旅は続くんだ
青い首飾りを ほら あげるよ
毒入りのりんごを 食べてしまえば
ステージの上から 落ちちゃうわ
結びなおしてね
見逃してしまう 歓びの種を
暖かい大地で 育てましょう
流されてしまう 力尽きてしまう
大きな何かに 動かされてる
憧れの夢を 魔法の歌を
私は いつでも 観ていられるから
あの人を誘って どこへ行こう
未来を射す 明日へ渡す 手紙をかくよ
間違いだらけと 判ってても
2人は進んでいく つまりそれは
恐れずに 幸せになる
切符を 手にしている
陽だまりのにおい 雨上がりの空
与えられたのなら 受けとめよう
しかられてみよう 愛されてみよう
心の底から 信じてみよう
少し照れて 笑う君が 見えるよ
陽は昇り 沈む 燃えて 茜色
命の音色に 耳を澄まして
実らせてみよう この歓びの種を
愛という 水を 注ぎましょう
陽だまりのにおい 雨上がりの空
与えられたのなら 受けとめよう
見逃してしまう 歓びの種を
暖かい大地で 育てましょう
いつもいっしょ/Aqua Timez
僕は目を反らされるのが嫌で 自分から目を反らす男の子です
ありったけの勇気で君の小さな手を握りしめた
君は手を離されるのがこわくて 自分から手をほどく女の子です
ありったけの勇気で僕の手を握り返してくれた
上手に伝えられないまま 言葉と言葉がすれ違う
はぐれた手と手はお互いに「さよなら」
と言う言葉を選んでしまった
「いつもいっしょ」と二人で唱えた 風吹く丘は 僕らにとって
儚く途切れる夢のように 記憶の中で薄れてゆく景色になった
あのサヨナラから時は経ち 僕もなんとなくだけど大人になった
愛なんてまだわからないけど 自由と責任を知った
忙しい毎日の中で 自分を忘れてしまう時は
あの丘から空を見上げる 少しだけ切ない気持ちを胸に抱き締めて
僕は思い出す あの日あの時に 手を離したのは 僕の方だった
後悔をしても仕方ないと 帰ろうとした その時 君が現れた
幻じゃない 君が目の前にいる
あの頃と変わらない笑顔で ずっとずっと会いたかった
なにも言わずに 君は微笑んで その小さな手で 僕の手を握り
すれ違い別れた二人にだけわかる涙を一粒だけこぼした
甘い言葉も 深いくちづけも 今はなくていい
ただ目を閉じて「いつもいっしょ」と唱えるだけで
幸せ色の風が二人を包むのです…
クリスマス/ネズミハナビ
二人はちょっとばかし複雑な
いきさつの末に恋に落ちた
アナタの側にいると
なんだか
自分に価値があると思えるんだ
フランス映画みたいに退屈な
日々の生活を愛してます
ゆうべは随分激しかったようで
体のあちこちが痛いよ
母性本能のカタマリみたいな
彼女は
ハーゲンダッツのアイスクリームが
大好きで
とても静かに泣く
クリスマスまでにはあの人の事を
忘れられるかな
クリスマスまでにはアノヒトの事も
忘れられるかな
二人はちょっとばかし
複雑ないきさつの末に恋に落ちた
アナタの側にいるとなんだか
映画の主人公みたいな気分だよ
あぁ
まだまだ夢の途中です
死んでも別に構わないけど
あの苦しみも何だか
乗りこなせるようになってきたんだ
アナタの側にいると
なんだか自分に
価値があると思えるんだ
母性本能のカタマリみたいな
彼女は
シャープペンシルみたいに細い足をA
持っていて
と手も静かに泣く
クリスマスまでにはあの人の事を
忘れられるかな
クリスマスまでにはアノヒトの事も
忘れられるかな
中央線/リーガルリリー
環七沿いの道を歩いた いつも通り いつも通り
明日も会えると思っていた いつも通り ここで
綺麗なものから捨てればいいなって思った
残った命は拾えばいいなって思った
中央線は今日もまた 叶わぬ恋を繋げてた
中央線は今日もまた 約束を握りしめた
環七沿いのゴミは僕みたいどこまでもゆける
明日は会えると思っていたそれだけはいつも通り
綺麗なものから奪われそうだって思った
残った命を今日も握って守っていたんだ
中央線は今日もまた 叶わぬ恋を繋げてた
中央線は今日もまた 約束を離さない
どこまでも続いてく胸の中の苦しみ!
どこまでも続いてくよ
どこまでも続いてく胸の中の苦しみ!
どこまでも続いてくよ
環七沿いの道を歩いた いつも通り いつも通り
potage/tricot
心の膜が剥がれ落ちてゆく
優しいポタージュ色の
キャラメルの味
コーヒー飲もうよ
世界がどうなっているとか
誰が悪いとか
そんなことより
話したいことがあるわ
髪を切る時は
あたしの顔色を気にして欲しい
あたしだけのものになんて
いつまでもならないで
どんなに硬い契約にも
心は報われない
だって絶対なんて絶対ないから
小さな約束も守れないの知ってるし
最初から一生許してあげる
つまりはあたしの
一生をあげる
たまには弱いところも見てみたい
笑っちゃうかもしれないね
不安ははたまた
無邪気な夜に
簡単に
消されるのだ
本当はたまには少し
強がってみたりしてみたい
どうせ失敗するのは目に見えている
優しさだけがあたしの取り柄だから でも
あなただけのものになんて
いつまでもなりやしないわ
どんなに硬い契約にも
心は縛れない
だって絶対なんて絶対ないけど
あたしの一生をあげる